スケトラ!!! が振り幅ありすぎて最強な件。ユーリオンアイスのサントラに対してそれぞれ感想を言ってみる【前編】
どうもこんにちは、服オタファッションブロガーのよねぴーです。
最近はアニメ好きとかゲーム好きとか言いすぎてますが、ご容赦ください。熱しやすく冷めやすい性格なので、気になる作品がある時とそうでないときと、毎回揺り戻しがすごいのです。
正式名称ユーリ!!! on ICE、ユーリオンアイスがマイブームになって7日目。
あれよあれよと言う間に1週間経ってしまい、なんかすごく色々散財した。何度も言いますが純粋に芸術性と音楽が好きなんですよ。
音楽がいいと言うだけで買ったゲーム買ったサントラ数知れず。特に言っては悪いかもだけど、テイルズオブゼスティリアは内容はめっちゃイマイチ(ベルセリアの伏線としてはまあまあ)だったのですが、ゴッドイーターの音楽を手掛けたらしい方の音楽が良すぎて、もはやそこだけをリピートするためだけに買ったとも言えるもの。
ちなみにペルソナ4は初めて、ゲームをやったこと無いのにサントラを買ってしまったゲーム。今ではすっかりジムソングとして定着です。ペルソナ5もFF15のサントラもまだ…CDで買ったがためにうちの戸棚に格納されたままです。
サントラももっとデジタルミュージック化するば…色々シームレスなのに。
ゲーム本編はすぐ始めたいのと、ダウンロードエラーが怖いのでハード買いですが、ちょっとした音楽くらいだったら大体ダウンロードですね、最近は。
さて! 忘れないうちにサントラの現物を聞きながら、感想をバンバン書いていきますよー。相変わらずネタバレ上等仕様です。だってそれ書かないとちゃんと感想かけないので。
最初、実在の曲を踊ってるのかと思ったんですが、みんなオリジナルだったんですね。一部ベートーヴェンとかありましたけど、あれもアレンジらしい(オペラ好き母より)。
いやー数人だけでこの曲を作り分けられるなんてさすがプロ。もう…ゲームやアニメの世界の音楽はもっと高く評価されてもいいと思う。地位低すぎるよ日本社会で!
- アリア《離れずにそばにいて》
王者兼コーチヴィクトルのフリープログラムの曲。ユーリが「滑ってみた」をやって、本人を招き寄せたという奇跡的な曲。
テノール歌手の歌唱付きのオペラアリア風。まだこのアニメ見るぞ! っていう風にスイッチ入りきってない時に流れる曲で、ぶっちゃけ、サントラ買った時、2周目見た時に聞いて、やっと「おおおおおおおおおおお」感がわかった曲です。
なんか歌詞が不穏らしいですが、イタリア語もかなり本格仕様! アニメのためだけに作られたようには感じないですね。ちなみにイタリア語の原題のようなものは作中に存在しないのですが、イタリア語の歌詞からみて、「Stammi Vicino」でしょうね。スタンミーヴィチーノ。余談ですが、イタリア語は割とローマ時読みしてもそれっぽくなることに気が付きました。
クラシカルなイメージが、ヴィクトルのきらきらした美しさ、作品のスタートには最適だったかと思います。
- 愛について~Eros~
主人公・勝生勇利の内なるものを表現するかのようなショートプログラム使用曲。作中で一番多く滑られる曲ではないでしょうか? 毎回どんどん成長していく勇利とともに、高まっていく曲も非常に素敵でした。
よねぴー的には一番好きな曲! 躍動感とエキゾチックが同時に息づく耽美の世界。
過去の好き曲歴からしても、時のオカリナ「ゲルドの谷」とかも大好きですね。ムック本によるとフラメンコギターが使われてるようなのですが、いやあまさにピッタリ。カスタネット持って踊りだしたくなっちゃいます。
走ったりノリノリになりたい時に聞く曲としてはちょっと短すぎるのが欠点ですが、逆に言うと短時間でノセてくれるとも言えます。
- Yuri on ICE
勇利のフリープログラム曲。エロスのほうは元々あった曲という設定のようですが、ユーリオンアイスはユーリのデトロイト時代の音大の友人が作った曲、彼のスケート人生を表現ための曲だということ。
JJもそうですけど、自分の名前をつけた曲で滑るスケートって、おお笑。実世界では当たり前ですが実在の曲が多いので、ここは違うところですが、使われていてもおかしくないような、ピアノの透明感高い曲。勇利らしいピュアな感じ。まあ…シニア5年目23歳でピュアっていうのも、周りの年齢からするとおやおやって感じなんですが笑。
ヴィクトルが途中までしか解説してくれませんでしたが、一人で滑っていたところから、ヴィクトルと出会い、絆や結びつきの大切さを気づき、協奏的なスタイルに変わっていく、という感じかと。
最初はそうでもなかったのですが、聞いてると段々好きになってくるスルメ曲でした笑。後半のめっちゃスピンしてるときの高まりが好き。
んでピアノソロ好きとしては思うのですが…marasyさん弾いてくださいお願いします!! お好きな方向性と違うのわかりますがお願いします!!
- 愛について~Agape~
ユリオこと、ユーリ・プリセツキーのショートプログラム。勇利の愛について~Eros~と対。ボーイソプラノ起用、ハイプオルガンときて、聖歌隊のようなしっかりした宗教感を感じる曲。作者の方からすると、一般的な宗教楽曲的なものよりはそれらしさを抑えたらしいです。ユリオは言葉としては詳しく語られないものの、複雑な家庭環境の中で育ってきたよう。アガペーなんてくそくらえ!みたいなことを最初は言ってましたが、ヴィクトルの言う寺や滝を通して、削ぎ落とされてからはどんどん昇華していって、エンジェル化していましたね。
こちらのアガペーの方が、先に作られてそれをアレンジしてエロスの方が生まれたらしいのですが、全然似てない。1,2回聞いたくらいではアレンジ違いということさえわからないレベルです。
ただ3つめくらいのサビになると音の展開とか、うねりが似てきて、「あーそうだった」と思い出すような具合。いわゆる「アレンジ違い」というと、一つのゲームの中で、メインテーマを少しいじって豪華にするか、シンプルにするかぐらいのところしか思い至らなかったので、さすがプロ…と思いました。
- ピアノ協奏曲 ロ短調 アレグロ・アパッショナート
ユリオのフリープログラム。ボリショイ・バレエの元プリマが振り付け師として参加したという設定からか、超・クラシックバレエ! って感じの曲。なんでだろう、白鳥の湖とか、眠りの森の美女を彷彿とさせるイメージ。
作中の中では、「心臓破りの難曲」なんて言われてますが、これ踊るのよりもピアノ引くほうがしんどそう。
ピアノミュージック好きとしてはこの曲も非常に好き! ただ、クラシックすぎてこれを聞いては走れない笑。
- Minami's Boogie
勇利に勝ったこともある日本の次世代エース?南健二郎のスケート曲。たしかショートプログラムだったような…ボケました!
ちなみにこの曲のタイトルを打って初めて気づいたのですが、「ミナミズ・ブギー」なのですね! なんか勝手にアメリカのひと昔前の曲かなと勝手に思ってて、タイトルをちら見した時「マイアミズ・ブギー」なのかと思ってましたw あーそういう雰囲気ね、みたいな。
図らずしも名前入りとは…どういう経緯の曲なんだかちゃんと見てませんが、性格の明るさというか、見て! って感じがある曲。
南くんはこれからの成長が愉しみな子ですよね。ちょっと頭は派手だけどw 彼を見つめることを通して、勇利にもお兄さんになってもらいたいところです。というかグランプリファイナルメンバーズの中ではクリスに次いで年長のはずなのに、みんなにものすごいいじられているのは…なんなんだw アジア人のベイビーフェイスゆえ?
- 映画”王様とスケーター”より「Shall we Skate?」
タイ人選手、ピチット・チュラノンのショートプログラム。作中では、スケーティングの定番曲らしいですね。Shall we dance?みたいな感じなんですかね。
ピチットくん(なぜか大体みんなくん付けの妙)の表現力、愛らしさ爆発、ついでにノリノリな感じでテンション上がっちゃう名曲。ピチットくんのプログラムは尺の関係でサビ以前ががっつりカットされているのが悲しいところなんですが、曲はめっちゃ好き。エロスに次いで好き。
クラシック、洋楽、ピアノソロなど色々揃ってるこの作品の中でも、ミュージカルソングというか、ディズニー感が結構高く、多分アナ雪とか好きなひとは結構好きになれる曲と思われます。いきなり踊りだしちゃう系の曲。
ピチットくんは、SNS狂いのクレイジーな子かと思いきや、母国のことを思って踊っている使命感の強い子。カザフスタンのオタベックにも似たものがありますが、夢や希望!に満ちあふれていることがこの曲でがっつり表現されてるので、なんか毎回高まります。
- 映画”王様とスケーター2”より「Terra Incognita」
ピチットくんのフリープログラム。この映画、2あったのね! ってところから始まる曲。原作者のこぼればなしによると、この映画はタイムスリップしてタイ風の王国が舞台になるらしいのですが、タイっぽい?というかインドっぽい?というところもあったりして、わかりやすいエスニックの曲になっているかと思います。ちなみにこの曲を踊りながら、ピチットくんの夢が語られます。ハムスターに埋もれながら夢を語ったりインスタグラムしまくったりしてるピチットくんがもう、ほんとチャーミング!!
グランプリファイナルでは完璧な演技をすれども、技術的な基礎点で追いつかずに5位だったのですが、タイ人で初のグランプリファイナル出場ということで、それでもかなり快挙なんでしょうね。
- La Parfum de Fleurs
中国選手、ジ・グァンホンのショートプログラム曲。…すみませんあんまり作中での印象がないです! ただ、曲はとても好きな雰囲気だったので、何の曲!?と慌てて調べるという。
花の香水というタイトルなだけあって(フランス語・調べてないけどたぶん)、匂い立つような弦楽器の雰囲気がある曲です。
なんかこういう曲は、グァンホンぐらいの少年か、ヴィクトルみたいな年齢不詳お兄さんがやるといいんでしょうね。ミナコ先生ふうに言うと「グッとくる」ってやつ。
- 映画”上海ブレイド”より「The Inferno」
グァンホンのフリープログラム。これぞ中国ミュージック! って感じの中国楽器満載。クァァァーンってドラ鳴ってるし、二胡? かなにか、中国弦楽器の音がするし。ただ、わかりやすすぎる中国のテーマってわけでもなく、奇妙にゲーム・ミュージックっぽさが漂うんですよね。中盤がすごくメトロイドっぽくなり、更に後ろはFFっぽいというか、3Dのアクション戦闘ゲーになっていくイメージでした笑。
作中ではグァンホン、結構疑問を感じながら滑っていたのですが、若さゆえかなあ、グランプリファイナル出場者に滑らせたらもっと悪どく、かっこよくこなせてたような気がするのがもったいないです!
続きます!