幻影異聞録#FEクリアとボーカルコレクションの感想つめつめ
- reincarnation(黒乃霧亜)
reincarnation
【可算名詞】 再生,生まれ変わり 〔of〕[REINCARNATE+‐ION]
(WEBLIO)
リインカーネションという音はまっさきに覚えるんだけど、意味は結構後から入ってきた言葉。
アトラスっぽいオカルトな感じの言葉。
作中一の歌姫を演じた南條愛乃さんは本当にすごい。本当の歌手もタジタジと思う。avexがプロデュースして本当によかったと思ったのはこの曲です間違いなく。
- Feel(織部つばさ)
つばさのデビュー曲。これも2番目くらいに露出してたかな。
つばさは作中で一番歌ってる曲数が多い、正統派ヒロイン的な存在。
なんかティーンドラマでありがちな、主人公のことがとにかく大好きなおっちょこちょい系幼馴染。TOSのコレットとか近いですね。
最初の時点で、姉の失踪の謎を追うためだけにアイドルになりたい…なんて言ってたつばさが、姉を救った後もアイドルを目指そうとするのはちょっとよくわからなかったけど、最終的に、もっと色んな人を元気にさせたい、そういう想いだったんですね。
けど初動は完全にわかりづらかった…笑。
つばさも曲で成長がよくわかるけど、この曲はとにかくアイドル感MAX! 若さ!って感じですねー。Flyの時とは全然違う。
- BLACK RAIN(剣弥代)
弥代さまー!という。中二感漂う歌詞だけど、ねっとりしてセクシーでとにかくカッコいい、ブラックプリンスな、彼らしい曲。いま思えば、屈折した父への思いにも似てるような。
弥代は、最初仲間にならないキャラだと思ってたんですよね、テイルズだとこのポジションで出てきた人は絶対ラスボスになると思って。けど仲間になりましたね。スペシャル版の特典についてたサントラのパンフで、キリアとのデュオアーツが載ってて、あれー?笑 と思ったっけ。
弥代はともかく完璧で、孤高の存在。それはキリアも似てるけど、出逢ったタイミングの違いなのか、大義名分があるからか、弥代は仲間になってからもツン多し。ただ最終的に樹に頼れるようになってくるあたり、ニヤニヤしながら見てました。BLぴーぽーが超好みそうなやーつーと思いつつ。あ、ちなみにわたしにBLの趣味は一切ございません。
ちなみに弥代は、まもりとのレンチンイベントでのじゅうたんばくげきが忘れられない。演技派炸裂しててとにかくひっくり返って笑った。
余談だけど、声優の細谷佳正さん、FE覚醒の男ルフレさんなんですね。FEシリーズの声優はめっちゃ固められてて、なんか作為あるのかと思うわ…。
そして、ナバールとロンクー役の子安さんはガチハマりでした。子安ううう!
- Beastie Game(チキ)
ザ・ボカロ曲!というチキの曲。これ作曲するの超大変だっただろう、エイベックスのかた…。アップテンポで、従来FEにはなにがどう間違っても載らないような曲なので、これはいいですね。ただし歌詞が覚えられない、聞き取れない、という人の口で歌うことは前提に全くないような曲。もう一曲の曲はふつうに人が歌ってる曲なんだけど。笑
チキは暗黒竜・紋章に近い少女設定。わたしはチキが出てるゲーム、実は覚醒しかやったことないんですよね。1000年経った大人チキ。
- 雨音のメモリー(源まもり)
小学生の歌う歌じゃないでしょというエレジーな曲。一応カバー曲という設定なんですかね?
しかし、ライブシーンに唯一アニメがちゃんとついてない。いじめか! と思いました…。今作、最初の方にアニメが集中しすぎて、うっかりアニメいっぱいあるゲームかと思ったじゃないですか。でも実際やっていくと…ライブシーン以外はほぼないですよねー。
まもりちゃん自身は、見た目の幼さに似合わず大人っぽいしっかりした考えの子。正味つばさやエリーよりしっかりしてるんじゃない?と思いつつも、年相応なところもあってなかなかよいよい。キャラ性能としては、斧遣いなのに氷撃ばっかりで力が活きないという…。
- 友達以上、恋人未満(織部つばさ)
つばさの小悪魔っぽさがすぷらーっしゅ! ほんとにアイドルだよねーという板についちゃった感じ。現実世界でよくある、夏のアイドル登竜門! カルピスやシーブリーズをイメージして作ったのはとにかく間違いないやーつー。
まさに樹に向けて歌ってるような曲ですねえ。
「その鈍感さは辛すぎる」って初めて聞いたときはビビったフレーズ笑。樹は鈍感というか、スーパー中庸キャラ。王道かぽで行きたいわたしでも、主人公×おっちょこちょいヒロインは結構苦手かぷなんだよなー。樹はつばさじゃないとおもうのが個人的意見!
- 迷路(黒乃霧亜)
全ての曲の中で1,2を争う好きさ。キリア曲の中では文句なし一番。キリアが一番変わった!殻破ったと思った曲。今の状況の自分にも突き刺さる。
サイドストーリーでは、この歌詞を理解できずに苦しんでるキリアから描かれますが、仲間と一緒にいることの大切さに気づき、一人じゃないって気づいて伸び上っていきます。この後で、「キリアノッてたな。変わったけど彼氏できたのか?」って噂されてるのがわりかし好き。この時はキリアが樹好きだなんて思ってなかったけど、考えてみたら今まで孤独だったからこそ、弱るときはダイレクトかもしれない。頼れる子には年下相手でも、安心して弱みを見せてよりかかれるのかなと。キリアは弥代とタイプが近いんですけど、弥代とは支え合う関係はできないなーって思います。
そういやサイドストーリーやると、全女子はとりあえず樹が好きみたいな展開になりますが、つばさとキリアは顕著に押し出しありましたねー。ここまでキャラフォーカスやるなら、それこそ彼女選べるぐらいの仕様があってもいいと思ったわ…。
余談ですがキリアはとにかく魔法が強くて頼りにしてました。強敵来たらとりあえずスリープソングか、もしくはつばさでセクシーダンス。…まあ、体力なさ過ぎて、敵強いとほぼ即死なんですけどね。食いしばってくれ!
- Give me!!(黒乃霧亜&織部つばさ)
キリアとつばさのデュエット! かわいい! がテーマで、今までのクールなキリアとは全然違う、アイドルチックな曲です。まあ衣装はとびきり可愛いというか、可愛いエッセンス。どちらかというとアニメと演出がかわいい系。歌うまお二人のデュエットなのでノリノリなれます。キリアはつばさが、つばさはキリアが羨ましい。隣の田んぼは青いというやつです。
クエストで使う、キリアの悩殺ポーズ…ずっと覚えさせておいて! と激しく思いました。そういえばサジマジ戦、相手が強すぎて、キリアがタイプな子にキリアは毎回ぶったおされて、悩殺ポーズどころじゃなかったです…。相当蘇生アイテム使った。
- 君と僕との距離(Emotional KEY)
知る人ぞ知るエンタキングダムの良曲! なんやら元アイドリングの子が歌ってるんだそうな。
どうしても主役になれない! わたしも見て! どうしたらいいのよ! みたいな二番手を妬むような歌詞なんですけど、曲自体はノリノリで、歌いやすい音程だしとても良いです。背後で流れてるだけのモブ曲かと思ったら、CDに入るばりにちゃんとしているという…。いや、これ好きなひとは実際多いと思う。よくまあここを作り込もうと思いましたよねえ。
ちなみに、終章にこの曲をバックにキリアと話して、「俺が埋めますよ」「馬鹿ねそんなこと簡単に言わないで」という会話をしてるのが超絶楽しかった。
「どれだけの勇気振り出せば 素直になれるだろう
どれだけの奇跡が起これば ずっとずっとそばにいれるだろう」
…完全につばさ意識したキリアか!
- ディア☆マジョ!sweet♡(モブ山モブ代)
美少女アニメの主題歌でしかねえ! という曲ですが、割とノリノリで個人的には結構好き。ちなみに、ゲーム本体の初回限定盤に入ってた、南條さん音源とは違います。劇中の本家の人が歌ってます笑。
南條さんの方がやっぱり好きですね。キリアが歌ってる感しかないし。音のくねりがセクシーで好き。
エンドロールによると、この通常版と、キリア音源版があるのが公式に指摘されてるので、キリアのディア魔女は真のボーナストラックということで。むふふおいしいやーつ。
- トンネルをくぐりぬけたら(源まもり)
演歌歌ってたエレジー少女はどこに行ったのかというほどポップで可愛い、年相応な曲。まもりとバリィさんはいったいなんなのか…と思うこと多々ありましたが、バリィの過剰な保護欲ということで決着。バリィの顔とアニヲタキャラのせいかあんまりトキメキアンテナは立たなかったです。テイルズだと割とジェイドとアニス、レイヴンとリタ、アルヴィンとエリーゼとか好きだったんですけどねー。…って主要な約20歳差を網羅してる自分にやや引く。
- ジャンプ! 鳳牙!!!(赤城斗馬)
特撮!戦隊!アニメ!な思い切りの良い曲!日曜の朝7時にやってそうです。
いや、むしろ、テニミュ(テニスの王子様ミュージカル版)?いや見たことないですけどね。特撮ボーイズはあまりこういう歌得意な美声な人は少ないので、どっちかというとこっちかもと…。
歌詞自体は、りく少年など、弱い少年を力づけるような調子でいいですね。
斗馬は劇中ではお人よしでとにかくいいやつ、義理堅い、まっすぐ、アツいといういわゆる主人公タイプ。戦隊のレッドキャラというか。樹の友人としてお互いを補完し合う存在ですね。#FEには男3人しかいませんけど、樹がとにかく無味無臭で、斗馬と弥代が真逆に味付けされてる印象。
少々アホっぽいところもフィーチャーされがちですが、ただ表面以上にいろんなことを考えているし、ミラージュマスターの先輩としては、責任感をかなりもって仕事をしてるなとおもいます。
- ドリーム☆キャッチャー(弓弦エレオノーラ&織部つばさ)
発売前から、エリーの紹介ムービーで流れてて気になったもの。ただエリーは音痴という設定なので、あんまりわかりやすく歌ってないですしライブシーンもないという。
ドリームキャッチャーの衣裳は大人可愛くて、結構よく着せてました。
エリーは女優を目指してる割に、歌うたったり、水着グラビアやったり、ほんとに現実の女優がたどるような道をたどってますねー。いきなりハリウッドは完全に行き過ぎたと思いますけどね笑。
絵にかいたような王道ツンデレ…なかなかいい味でしたよーん。キリアの強くて脆い感じにはかないませんけど。
- Under the moon(剣弥代)
ジャニーズのバラードか! と激しく思った。ソロで歌う曲でも、バックコーラス入ってる関係で厚く聞こえて、複数人で歌ってるように聞こえるんですよね。
BLACKRAINのがつがつした感じよりはナチュラルでより多くの人に受けるような曲かなと。エリーと共演したドラマの主題歌という設定ですが、ほんとうにこういう曲のついたそういうドラマありそうやと思いました。いや、かぐや君はないかそんな…。
弥代は、キリアと違って役作り、作品作りがストイックなので、よくもわるくも曲に成長は感じないかも…笑。
- 幻じゃない世界(チキ)
樹が作詞作曲したというチキの曲。…ですがチキが自分で作ったとしか思えないほど、彼女の境遇をうたった歌です。
チキのサイドストーリー、最後消えちゃってびっくりしましたが…笑、あそこで消えられたら武器が合成できなくてこまるー!!と大真面目に思っていたわたくしめ。
せっかくだから、チキが外の世界をどういう風に体験したのか、それこそちゃんとアニメで起こしてほしかったなあ…。あんな細切れ一枚絵シリーズみたいなのは逆に勿体ない。
- Fly~君という風~(織部つばさ)
つばさの曲の集大成。ウエディングドレスな衣裳も、完全にそのつもりで作ってる。
つばさのこのサイドストーリーをクリアするには、昔の最強歌姫を喰ったミラージュを倒して、気鋭の作曲家をとりもどすのがミッションなわけです。まあそんなこと言ってもねえ…と思いながら、割と苦労して戦うわけですが、この曲を聴くと、ほんとにそのすごそうな作曲家がつくったぽく聞こえるんですよね。アイドル性、カリスマ性、全部全部詰まってる。そして樹への感謝と思慕。というか主にそれ。
全部クリアすると、後日談で「Fly」で新人賞総なめしたって書いてあるんですが、超わかる。その通り。って感じ。そのくらい迫力がある曲ですね。うーん何に例えるんでしょうか。松田聖子は確実に意識されてると思う。
Feelと、アムリタシャワーのCMソングである、友達以上恋人未満は可愛い、まさにアイドルの曲!という力みがあったのですが、これはちょっと違う気がします。いやさっきアイドル性って言っててなんですけど、ね。歌手として、可愛いだけじゃないオーラ―を身に着けたとでもいうべきか。曲一つで、そこまでがっつり書き込ませるのほんとにすごいなー。ストーリーは正直稚拙な部分も若干あるんですけど、曲はこんな感じにいくらでも深読みできて、逆にそれを狙ってやっててもっと高度なんじゃないの?と漢字させる。
ちなみに、一応これってスペシャルスキルになるのですが、わたしは戦闘中あんまり発動しませんでした…なんでだろう…。
- ファイアーエムブレム~光の戯曲~(全員)
ふぁーいあーえーむぶれむ、といういつもの旋律入り。
短いですけど、みんながワンフレーズずつ歌っていき、ファイアーエムブレムの合唱になるとちょっと鳥肌。
ただ旋律がつぶれ気味なので、もっと際立たせるようにしても感動できたなーとも思います。
アニメはもっとがっつり作り込んでくれてもよかったと思う…。歌詞以外の部分はちょっとゼノブレイドっぽかった。
- Smile Smile(蒼井樹)
なんかもうこれだけ言わせてください。
この曲めっちゃSMAPっぽい。聞けば分かる。たぶん誰もが。
基本は樹がソロ、一応仲間たちはバックコーラスしてるらしいんですけど、斗馬と弥代のはもりぐらいしかわからない。けどまたこのはもりのアツさと曲調のせいで、完全にスマップ曲。国民的アイドルソング。なんか、エンディングにすごくふさわしかった。大団円感めっちゃある。
エンディング曲にして、光の戯曲以外は全然歌歌ってこなかった樹がようやく歌う(バックコーラスとかはしてたけど)。
木村良平さんの声が想像以上にアイドルチックな歌声でびっくりしました。スレイ、樹と、主人公だけど味つけ薄めなキャラを演じてきていたので、良くも悪くも声って印象少なかったんですよね。いやあこんな個性抜群な声色だとはいざしらず。むしろ歌慣れてないの?とか思いましたが、たぶんそんなことはない。オーディションで絶対スクリーニングされてる。
位置づけとしてはフォルトナ5周年記念ソングらしいですね。社長!!(ガタっ)
無味無臭と言い続けて…樹ごめん、って感じだけど、最終的には自信と責任を秘めた、立派な男になったと思います。とはいえ主人公だから、ルトガーほとではないけど、キャラを作り込み過ぎないで、どんな選択もできるようにされてますね。
ただ…どうせ選択肢でキャラ付けするんなら、もっとこの選択肢でイベント起こしてほしかったなあ…。反応楽しむぐらいしかないじゃないですか。
うーん結局わたしはどの曲が好きなんだ?という。みんな好きじゃないか笑。
テンションによっても結構変わるんですけど、いまのところは
- Smile Smile
- 迷路
- Fly
ですね。時点でEmotional KEYかな。
想像以上に爆裂長い文章でちょっとだらだらな感じなのは、最近喋りたりないなーと思っていたからぶつけてしまいました。
ところで、#FEのエンディング見てて、これって続編狙ってんの? と思う部分があったのですが、流石にジャブなだけで実際に続編はないですよねえ…?同じ規格でやってもつまらんと思いますけど。
エンディングで仲間の元をまわりますけど、みんな「事件が起こらなくなってさみしい」的なことを言うんですよね。戦いの日々がなくなって、急にぼかっと時間が空いて…と。
これほとんどのゲームのエンディングでも主人公たちの内心に起こる現象だと思うんですけど、口に出したー! おおー! と思いました。笑
戦いのなくなったことを口惜しく思い、そんなことしてたら時間がたってまたなにか起こって2が出るとか。まあ、ないか…。同じキャラでやっても、テイルズオブエクシリア2ぐらい天変地異が起こってくれないと、続き物商売は楽しくない。
余談ですが、多くのRPGは自分たちの旅路に責任をとりません。特にテイルズオブ。今回はメディウス倒して完全に平和になったからいいけど、たとえばファイアーエムブレムシリーズは戦争して、どの国か負けて戦いが終わることが大半。その国の民がどうなるのかはあまり描かれないことが多いですよね。平和になった!王位を継いだ! からといって平和直結じゃない、本当にそこからがまた始まりなんですよね。
ちなみに、こういう自分の旅路に起こった闇から、また事件が起こるゲームは、ファイアーエムブレムの暁の女神とか、テイルズオブエクシリア2とかですね。どっちもシナリオ分厚くて超楽しかったしドキドキしたし、色んな事考えました。
ストーリーぺしょぺしょなことが多い最近のゲームの中でもこれらはよかったです。
…うっわー完全に脱線しましたが。メガテンやペルソナ、ファイアーエムブレムのどれかに興味があるなら、#FEはやることをお勧めします! ファイアーエムブレムエッセンスは少ないですけど適切に風味が加えられてるので、知ってると色々ニヤニヤします。