服オタIT系OL・よねぴーの守美範囲

埼玉出身・ハワイ州ホノルル在住。コスメ・ファッションオタクを経て、海外旅行オタクになり、ついに海外移住。多趣味な91年生まれ女子の日常。

【SPEC】
身長156㎝、服は基本上下Sサイズ(7号)、靴は23㎝
住んでいるハワイのことのほか、以前にした海外旅行ブログを遅筆連載中






よねぴー、楽天株式会社を退職しました

このたびわたしは、2017年7月31日を以て、2年4か月在籍した楽天株式会社を退職しました。

気持ち的には、「楽天を卒業しました!」ぐらいの気分なんですけどね笑!
在職中には延べ5つの拠点、旧品川本社、さいたま支社、千葉支社、名古屋支社、二子玉川本社を経験させていただき、約200人の方々に大変お世話になりました。
楽天で出会った皆さんのことがわたしは本当に大好きで、本当にみんな素敵な方。同期、先輩、後輩、本当にこの会社で社会人人生をスタートできてよかった! と心の底から思っています。
皆さん、本当にありがとうございました!

この先は目次形式で、楽天人生の総まとめとして作成しました。

よければご覧ください。

 

 

 

楽天の退職エントリをご覧いただく前に

 

この文章は、主にこれから楽天を志す人に向けて発信したいと思います。わたしは楽天に新卒として入っていて、その空気などを伝えやすいかなと思うので。

いわゆるブロガーをやっていると、退職エントリというのはどうしても書きたい記事の一つでした。
調べてみると…楽天の退職エントリ、マジでないんですよね。あるけど古すぎる。本当か?みたいな笑。もし禁止などされていたりして、書いて罰される…とかだと怖いですが、まあここに載っている間は、皆さまの人生のお役に立てていただけると嬉しいです。

楽天について、わたしが在籍した期間中で捉えたことを伝えます。もちろん自分の視点からしか見えていないことも多いと思います。自分の部署だけのことかもしれないし、ご覧になられる頃には書いたような状態ではないかもしれません。
わたし自身の経験談であること、この記事を書いている今の状況であること、この旨ご理解の上、受け止めていただきますようよろしくお願いします。

 

 

前提条件


経験職種:楽天市場既存営業(ECコンサルタント)、新規獲得営業(新規出店コンサルタント)、本社コミュニケーション企画職(内勤)
※文中、市場事業、という表現を多用していますが、現在は「ECカンパニー事業部」という名前になっています。市場、のほうが表現上伝わりやすいかなと思ったので、このように書いております。

 

楽天のいいな! と思うこと

  • 大企業であること

なんじゃそれw とおっしゃる方もいるかもしれませんが事実です。買収からなる多数のグループ会社を擁し、野球チームサッカーチームを所有、果てはバルセロナFCのスポンサー。楽天で働いてて、というとみんな知ってる、「へえーそんなすごい企業で働いてるんだねえー」と大体一目置かれる(気がする)。
かつ社内公用語英語化を日本に初めて大きくアピールした会社であるため、「社内公用語英語なんでしょ?」と7割ぐらいの人に絶対聞かれる。そして英語ができると思われます。
要は勉強ができて、大企業に就職した人! という風に思われやすいということです。ブランド力は間違いないですね。
比喩でなく、親がすごく安心します。うちもそうでした。

 

  • 初任給が相対的に高い

公表されているので書きますが、初年度は30万円(額面)の初任給。メーカーとかだと20-22万、出版社だと25万ぐらいのところ、これはなかなかの数字です。
おまけで書いておくと、ボーナスは6月12月2回の支給ですが、1年目の夏はなく、1年目冬、2年目夏は10万円と少し、という程度しかもらえません(全員一律)。2年目は休職やよほどの問題がなければ、31万のベースに変わります。いつの査定かは忘れましたが2年目以降です。
ちなみに、2年目を過ぎてから役職以外で給料ベースをぐいっとあげるのは、猛烈に成果を出してもあがるのは4年目以降ぐらいかなと思います。勤務態度、成績などで数千円単位ではちょこちょこ動きます。

 

  • 若手でも力があれば早期に昇進できる

わたしは3年目で退職しましたが、この時に同期の15年入社の子でリーダークラスになっている人を3名は知っています。最速で上がった2名は、15年6月に配属し、(確か)16年6月にリーダーになっていましたので、実質1年かと。二人ともトップクラスの成績でした。
ただ、これは部署によっての慣例等で微妙な違いがあります。別の部署だと、リーダーの前にもう一つサブリーダーを挟む慣例のところもあります。
余談ですが、最年少マネージャーはわたしのかつての上司がそうでしたが、入社4年目で昇格されています(男性)。

 

  • 男女差はあまり関係ない印象がある

わたしの一つ上の先輩の女性で、営業のサブマネージャークラスまで上がっている方を知っています。現在、入社4年目の方ですね。もしかして、6-7月の査定でさらにあがっていたりするかな…?
数字としては圧倒的な方でした。また女性でもリーダー職を務める方はかなり多く、わたしが知っている限りではあまり男女だからどうこうというのはないですね。むしろ女性のほうが活躍しているかも。前述の、2年目でリーダー昇進した同期のうち一人も女性です。

 

  • 仕事の裁量が大きい

楽天市場事業で営業をしていると、相談して同行したり、なにがしか裏で調整してもらう、ということはあれど、基本的には担当名が書き換わった瞬間から自分がその取引先に全責任を持ちます。禁止されていることでなければ、取引先のためにいろいろなことができます。上司の承認のようなものは基本的にほとんど必要ありません。
ガンガンいこうぜ! でとにかくスピード感重視なのは、この規模の会社としては珍しいかもしれません。

 

  • いい人が多い・組織が若い

いい人が多い! これは強く言いたいところです。少なくとも各支社で営業のチームにいたとき、「うわこの人人間的にちょっと…」という人とは会ったことがありません。
営業は基本的に人当たりのいい人が多いのか、度を越して不快な思いをすることはほとんどありませんでした。個人の考えの不一致ぐらいのことはありましたが、わかりやすいパワハラセクハラとかはわたしの回りからも聞いたことがありません。
わたしはかつて30代の方がいない、20代オンリーのチームにいたことがありますが、考えが柔軟な人で活力のある人が多かったです。

 

  • カフェテリア無料、もしくはヴァークレーヴァウチャーズ(食事券)支給

ファシリティは後述しますが、これはなかなかほかの会社にはない魅力かと。本社、大阪は大きな社員食堂があり、朝昼晩の食事が無料で提供されます。大阪は行ったことないのでわかりませんが、移転した二子玉川本社では、常時5-6タイプのメインや麺類を選び、サラダやおかずを一皿の範囲内で、好きによそって食べることができます。シリコンバレーのIT企業をモデルにしたのだそうです。
ちなみにわたしの経験範囲内でいうと、カフェテリアがないが収容人数が多い支社(さいたま大宮、名古屋など)は昼食のみのケータリング、その他支社ではヴァウチャーという食事券がもらえます。わたしの時代は12000円/月 もらうことができました。コンビニ、チェーン飲食店、地域の加盟店などで使えます。
提供される食事は、超ヘルスコンシャス! ということはありません。わたしは食のこだわりが強すぎないので常においしくいただいていましたが、味のクオリティは社員食堂のそれという感じです。

 

  • 二子玉川本社はファシリティ最強

食事無料のほかにも、社内に月5000円で通えるジャグジー付きのジムがあったり、年で15000円分の健康用途などに使えるポイントを支給されます(4月1日入社の場合)。
倍率激高ですが、ネイティブスピーカーがいる保育園もあります。
社内にはコンビニやカフェがあり、楽天ペイというアプリやEDYなどでキャッシュレス決済可能。現金を持ち歩かなくても買い物できます。
またわたしが在職していたときは工事中でしたが、ヘアサロンもあります。社内には自席まで届けてくれるクリーニング屋さんもあります。
あとは社内のデスク! 二子玉川本社ほか、わたしがいた名古屋、さいたま、千葉のオフィスなどには全面導入されていますが、オカムラ製の電動昇降机があるんですよ。どんなのかわからない人はリンクを張るので見ておいてください。
眠いと思ったら立って仕事もできますし、座っていても自分の好きな高さに調整可能。営業時代は立って電話していましたし、座っているときも目線が地面と平行になるように意識して高さを調整していました。おかげで首肩のこりがだいぶ楽でした。一時期、このデスクじゃなかったときは本当に死ぬかと思いました…。使ってみると良さがわかります。自家用にもほしい…。
また、地方支社勤務でも、ベネフィット・ワンの福利厚生は利用可能です。
※かつてはバランスボールで仕事していたこともありますが、本社では危険ということで禁じられています!

 

楽天のうーん… と思うこと

  • 英語は求められるが基本的に海外で働くことは難しい

いまは海外重視の採用を止めたようですが、基本的に海外での仕事のチャンスはないと思ったほうがいいです。公募などもなくはないですが超狭き門です。過去、海外志向で入社して辞めた同期を何人も見ています。
社内公用語英語というのは、オフィシャルの会議では英語のスライド、プレゼンを行うという意味です。開発サイドは外国人比率が高く、日本語がわからない方も大勢いるので、英語にしないと伝わらないのです。営業は外国籍の人はほぼゼロ(わたしの経験する限り)なので、日本語スライド、日本語プレゼンになることもあります。

 

  • グループ間異動はあまり現実的ではない雰囲気がある

2016年に分社化した影響で、たとえばECカンパニー(旧楽天市場事業などの会社)から銀行・カードに移籍するなどは、よっほどの事情や調整がないと異動ができないケースが多いです。最近は金融が好調なので、そちらでかなり人を採っているようですね。大きなプロジェクトが動くときに転籍、ということはあります。異動よりはヘビーな表現ですね。

 

  • 数字がすべてなところがある

営業はそうなんですが、もう数字がすべて。昨対+○%! とか。数字を上げることを自分のやりがいとできるかで、仕事へのコミット度合いは変わるかもしれませんね。
また、楽天のボーナス、特にわたしが経験した市場事業では、ボーナスは完全成果給状態です。もちろんベースのボーナスはもらえますが、1か月分に毛が生えた程度。トッププレイヤーはボーナスだけで3桁をもらうこともある、そんな状況です。

 

  • 異動が突然なことがある

過去、異動になったときは、トレーニングが必要な時以外は「来週から」「再来週から」なんてことがよくありました。例えば8月1日発令だったとすると、26-28日の間に言われる、とかですかね。引継ぎなどで交渉すれば、約1か月くらい待ってくれることもありますが。基本的には即刻次の家探す! みたいな感じでした。
すべての事業部を網羅して知っているわけではないのですが、支社は全国にたくさんありますので、基本的には楽天は転勤ありだと思って入社したほうがいいです。配属が決まるのは研修後ですので、年度や事業部にもよりますが6月以降です。配属先が地方で辞めるなんて人もちらほらいたので。でもそれって意味ないですよね。
特にわたしがいた市場事業部は、基本地方だと思ってください。ただ地方はいいですよ! 営業としてなら本社より断然成長できますし、支社の人と猛烈に仲良くなれます。雰囲気の良い場所で働きたいなら、絶対地方がいいですね。

 

  • 東京本社と地方支社の雰囲気がかなり異なる

上の項からちょっと続きになりますが、地方支社は概してみんな仲良しです。休日も遊んだりしますし、夜飲みにもよく行きます。状況によりけりですが、いろんな意味で逃げ場がない笑 ので、仕事にとても集中できます。みんなが同じベクトルを向いていて、「一丸となってやる」という言葉のとおりの環境です。
反対に東京は、遊ぶところもたくさん、人によっては実家が近辺だったりして、友達もたくさんいることが多いです。人によりけりだとは思いますが、そういう誘惑もたくさんあるので、仕事がうまくいかないときの逃げ道を作りやすい環境ともいえます。
本社は広いですが、すれ違う人が知らない人、というのも多いですし、みんな知り合いだった支社と比べると、われ関せずの冷たい空気感を感じたのも事実です。

 

  • 営業で子供を持っている女性はほとんどいない

最近は育休明けの女性が営業に転身、というパターンもあるようですが、もとから市場の営業の人で、子供産んで戻ってきて…という方は一人ぐらいしかみたことないです。それに時間的にも職務内容的にもハードなので、時短でやるのはかなり大変な業務かと思います。
産休育休自体は整っていますので難しくないとは思いますが、キャリアウーマンとしてばりばりやりつつママも! は、現状イバラだと思ったほうがいいと思います。実際組織が若く、マネージャークラスは男性ばかり。結婚している方も少なくないですが、妊婦への配慮ができるかというと、微妙なところです。
余談ですが、社内恋愛・結婚にいたるケースはかなり多いです。結婚しても、別拠点同士でしばらく別居婚! なんてこともあります。

 

  • 有休を使えるかは上司と部署によってまちまち

これは本当に居場所次第ですが、上司によって結構いろいろなルールが設けられていました。箇条書きですがご参考まで。
営業時代
「そもそも有休について言及されず、言い出せない雰囲気」「理由を話さないと休めない」「理由不問、月1日の使用まで」「カレンダーに書き込んで、チーム内で重複がないよう調整する」
内勤時代
「理由不問、仕事に支障が出ない範囲で複数日でも使える」
などなど。

 

  • 家賃補助・退職金なし

ベースサラリーが低くないからか? 家賃補助はありません。二子玉川は世田谷区ですので、近辺に住もうと思うとだいぶ張りますが、それでも支給はありません! 今時のIT企業はそんなにないのかなー。ただし、通勤の身体的精神的ストレスのほうがコストなので、近くに住むことをめっちゃお勧めします。
転勤時は、敷金、礼金や一時金関係を会社が負担してくれます(退職した場合は敷金を全額会社に変換する)。入社時は引っ越さなかったのでわかりませんが、内定の段階とかで確認したほうがいいかもです、
退職金がないのは、最近の会社ではよくありますね。マイナスではないのですが一応!


粒度が若干バラバラですが笑、最近のリアルな楽天の様子をお伝えできていたらうれしいです。
「こんな人は向いてる」みたいなのを書こうかと思ったのですが、やめました。経験談でしかないので、ステレオタイプぽくしたくないな、と思って。
福利厚生はまあ、おまけです。会社の仕事のあり方、みたいなところをうっすらとでも感じてもらって、ご参考にしてください。

 

最後に


わたしは楽天が厭で転職したわけでは決してなく、今でも会社やかつての同僚たちのことは大好きです。Eコマースという動きの速い分野で修業を積めたことは、わたしが今後仕事をしたり、動き回ったりするペースを決めたといっても過言ではありません。
また楽天は多様性を重視する会社だなあ、と思います。皆さん前述のとおり、素敵な方が多いので、わたしみたいにちょっと変わり者笑 の人がいても、とても優しく接してくださいました。いろいろなバックグラウンドを持った同僚を持てたことも、わたしのかけがえのない財産です。

興味を持っている方は、ぜひ楽天の社員に会ってみてください!

 

corp.rakuten.co.jp

 

この会社で得たことを生かし、次の新たなステージへ飛び立ちます! 引き続き、よねぴーブログをよろしくお願いします!

ご覧くださりありがとうございました。毎日更新を目指しています。是非また覗きにきてください。