今までにないけど、ターゲティングは? 世界文化社LaLaBegin
だいぶ遅刻してしまいましたが、5月に出た超刊号のひとつ、LaLaBeginについて書きます。
簡単にいうと、女性のモノ雑誌です。たしかに、いままでほとんどないジャンルなんですよ。
晋遊舎のLDKは生活雑貨の批評雑誌ですが、それもできたのはここ1年。先日ちょうど一周年記念だったようだし。
しかも味付けとしては、かなり主婦寄り。いわゆるメンズ誌にはいっぱいあるような、ファッション寄りに小物やカバン、雑貨を特集した女性誌は確かになかった。
そこで、メンズモノ雑誌のスピリットを受け継いだ妹が生まれた、というわけです。
ビギン本誌をちゃんと読んだことはないのですが、この雑誌結構カジュアルだな! と驚き。
載ってるものはカジュアル寄りなのが多いですが、時々大御所ブランドが入ったりして、いわゆるクラス感を感じさせます。
うーんでも、もっといい「もの」特集できるだろって気は正直しました。
弊社とか…っていうのはひいき目としても、もの単体としての良さよりは、ブランドのカッコよさで選んでるんじゃないか…と。それがファッション誌映えということでもあるのでしょうが。
女子になかった(確かにないかもと思って衝撃的でしたが)定番を書いたという割には、パンケーキミックスとかミーハーなものもあり、流行の服が載ってたり…。まずは白シャツを乗せろ! というシャツ屋の叫びです。それに永久定番の回答をひとつじゃなくて複数出すべきだった、と思います。
リトルブラックドレスとか特に、ヨーコチャンだけがすべてじゃないし。むしろヨーコチャンってシンプルだけどデザイナーズだから定番というよりは亜流だよねと。
女子の定番は存在しない(と思われている)からこそ、書くの大変なんだなあと考えさせられました。
男ほどよくも悪くも物の質にこだわらない、見た目だけになりがち…だからファストファッションが台頭するのかもですね。結局女子はメディアからそう思われているんだな。
更に、びっくりしたのは後半のファッション特集。会社にお上品な印象をあくまでもっていたので、カジュアルブランドの店員たちがコーディネートを載せまくっているページを見ている時は、SEDAでも読んでるのか? と思ってしまいました。働く女性に売り込むなら、働く女性のブランドを載せてほしいです。しかも遊び系のではなく仕事で着れそうなの。
光文社のスプラウトもそうでしたが、誰に読ませたいのか? またブレブレでしたね。
それでもスプラウトよりはネタが好みだったので、★4つというところでしょうか。